「甘え」と日本人 (角川oneテーマ21 B 129)

  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年1月10日発売)
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感想 : 13

土居先生の「甘えの構造」は読んだことがなかった。本書の中での齋藤先生の話を読んでいると、もっと早い時期に読んでおくべきだったと後悔してしまう。どうやらこの「甘え」というのは日本独特の文化らしい。最近は上手に甘えられる人が減ってきたのではないかと主張されている。幼いころに、早く自立するようにと、親にうまく甘えさせてもらえなかったのが原因かもしれない。我が家には5年男子、3年女子と2人の子どもがいるが、休みの日にはいっしょに風呂に入って、体を洗ってやったりしている。2年前くらいまでは夜寝る前の読み聞かせもしてきた。齋藤先生の本なんかもたくさん読んで、こういう子育てをしようなんて思って実践してきたわけだけれど、実際にはなかなかうまく行かないのです。これが。ヒトという生き物は単純ではない。さて、本書で齋藤先生が言っているように、遊びで相撲をとっている子どもの姿は全く見かけなくなった。馬乗りはすでに私が子どものころ、危険だからと禁止された遊びであった。高い塀から飛び降りたりするのは今でもしている子どもたちがいる。実際、我が家の長男も最近、高いところから飛び降りて足を痛め、病院で2000円ほど無駄な出費をしてしまった。まあ、それも良い経験なのだろうけれど。本書は2004年に単行本として刊行されたものを、土居先生が昨年亡くなられたこともあり、新書として再刊されました。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 齋藤孝
感想投稿日 : 2015年1月28日
本棚登録日 : 2015年1月28日

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