エアフレーム 下: 機体 (ハヤカワ文庫 NV ク 10-18)

  • 早川書房 (2000年9月1日発売)
3.98
  • (14)
  • (11)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 105
感想 : 3

飛行機事故を題材に、アメリカの航空機製造についての内幕や、マスメディアのあり方などについて話が展開する。主人公のケイシーがテレビの取材に対してどう対応していくかが一番の見もの。ラストシーンのテスト飛行の様子を読んでいるときは、つい引き込まれてしまって電車を乗り過ごしそうになってしまった。読んでいるとその情景が頭に浮かぶようで、映画にするとおもしろいだろうなあと思う。けれど、2時間くらいにおさめてしまうと、結局、原作の半分もおもしろさが伝わらないのかもしれない。それは「タイムライン」で思い知らされた。航空評論家の解説では事故の直接的な原因は非現実的だというが、素人からすると、まあそれくらいが人間ぽくっていいのではないかと思う。とにかく、1週間通勤途中に一気に読み通しました。文句なくおもしろい。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: マイクル・クライトン
感想投稿日 : 2015年4月20日
本棚登録日 : 2015年4月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする