優しい言葉: パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-8)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2017年7月15日発売)
3.80
  • (34)
  • (64)
  • (51)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 959
感想 : 40
4

シリーズ三作目、これまでで一番良かったなと思います。アキコさんも落ち着いて経営者らしくあり、それでいて軸がぶれない感じはいいなぁと思いました。初心忘るべからずを地で行く人ですね。ママさんもそんなアキコさんを認めている様子で、アキコとしまちゃんもいいけど、ママさんとの関係性もわりと好きです。
しまちゃんのシオちゃんを扱き下ろすような言い方がちょっと気になったんですが、それも最後にはタイトル回収を含めて良い方へ持っていってくれました。本当に言葉ひとつなんだよね。言い方ひとつで誰かに嫌な思いをさせたり、逆に嬉しくさせたりするんだよね。自分も気を付けようと思います。
しかししまちゃんは良い子だな。途中で出てきた関西人のお客さんとのやり取りも好きです。アキコさんの言うとおり、お客さんにも恵まれてるよね。
でもドリンクとスイーツなしでやっているお店で、行列はできないもののコンスタントに満席になるってすごいと思うのですが。きっと本当に美味しいんだろうなと思うので、アキコさんのランチを食べてみたくなります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 群ようこ
感想投稿日 : 2021年1月10日
読了日 : 2021年1月10日
本棚登録日 : 2021年1月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする