林檎の樹の下で: アップル日本上陸の軌跡

著者 :
  • アスキー (1996年4月1日発売)
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本棚登録 : 28
感想 : 1
5

1996年の作品だから、今から
四半世紀前のモノ。コンピューター関連書籍は普通1年も
経過すると何の役にも立たなくなるのが常だが、この作品
はソレに当てはまらない。なぜなら、ここで描かれる物語
の時系列はApple Computer設立からMacintosh誕生、そ
して創業者であるスティーブ・ジョブスの更迭までの期間。
黎明期のアップルに、日本人がどう関わったのか?を描い
た人間ドラマだからである。

作者の斎藤由多加氏は、この作品の後に「Tower」という
シミュレーションゲームを世界的にヒットさせ、その後
ドリキャスで「シーマン」をリリースしたIT偉人。
週刊SPAで連載されていたコレが、僕は毎週本当に楽しみ
だった。

登場してくるマシンは、Apple II、LISA、そして
初代Macintosh。この時代はおそらくMacintosh Classic
が初の廉価Macとして発売された頃で、アップルは当時よ
うやくパソコンに興味を持ち始めていた僕の憧れのメーカ
ーだった。そこにかなりの“問題”があった事が非常によ
く解る。

コレは僕の本棚の隅から発掘された古書。
今現在は絶版なようだが、Amazonでは古本も販売されて
いるようなので、日本vsアメリカの熾烈なビジネス闘争を
ぜひ味わって欲しい。

そういえば、昔貰ったApple IIがまだ実家にあるハズなん
だけどなぁ・・・。さすがにもう捨てられちゃってるかな?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス系
感想投稿日 : 2021年11月18日
読了日 : 2021年10月26日
本棚登録日 : 2021年11月18日

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