誉田哲也・武士道シリーズの第二弾。
二人の主人公のうちの一人、甲本早苗が転校、九州の強豪校の剣道部
へ移籍する。そこでの剣道に疑問を感じ・・・、という内容の続編。
「剣道」という競技を、武道と取るか、それともスポーツと取る
か、というある種悩ましい問題に真っ向から取り組んだ意欲作。
前作の終盤で武士道に目覚めた磯山香織が、実力・精神共に
飛躍的な成長を遂げているのが微笑ましいし、もう一方の甲本早苗の
剣道にもその血が脈々と流れていることがキッチリ確認出来るのが良い。
もちろんひたすら熱く、それでいてゾクゾク来る緊張感も随所で感じる。
いわゆる青春小説としてはかなり完璧な仕上がりかと。
・・・しかし、スポーツ化が全くダメかと言うとそれもまた違う気も
する(^^;)。特に格闘技系の競技の場合、ポイントの取り合いとか技の
華麗さに手に汗握る場合も多いからなぁ・・・。そのへん、個人的にも
葛藤するな、やっぱり。
残るは一冊。最後にどんな爽やかさを味合わせてくれるか、
楽しみにしています!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
青春
- 感想投稿日 : 2014年11月5日
- 読了日 : 2014年11月5日
- 本棚登録日 : 2014年11月5日
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