マーケティングの根本が丁寧に記されている良書。
・マーケティングとは、知覚をめぐる戦いであって、商品をめぐる戦いではない。
・思いついたアイデアやコンセプトを顧客の心の中に吹きこむことが重要。
・マーケティングにおいて最も無駄な行為は、人の心の中を変えようとする試み。
→だからこそ最初の印象がとても大切。
・「エイビスはレンタカー業界でナンバー2にすぎません。だからこそご利用いただきたいのです。私たちは一生懸命努力します。
→顧客の心のなかの序列に順じて適切なコミュニケーションを行い成功(はしごの法則)
→あらゆるマーケティング計画を手がける前に、顧客の心の中のはしごを理解するべし
・成長市場でなければ、ナンバー1、2以外のポジションは淘汰される
・「ホンダ」は高級外車市場で「ホンダ」との混同を避けるために「アキュラ」というブランド名を採用した。
→分割の法則 「らしさ」から脱却する場合は別ブランドのほうがよい
・拡張ラインが多いことは、少ないことに通じる。
→製品ライン拡張は効果がない(断言)
・会社が理想的に運営されるためには、チームワーク、団結心、犠牲をいとわないリーダーの存在が不可欠。
・歴史は、マスコミで成功しながらマーケティングでは失敗した事例で満ち満ちている。
・成功するマーケティング計画は、一時的流行現象(ファッド)の上ではなく、トレンドの上に気づかれる。
・たとえ世界最高のアイデアであっても、それを実現するための資金がなければ、あまりモノにはならない。
→ありふれたアイデアでも100万ドル資金を持っていれば、優れたアイデアしかない場合よりも遥かに成功率をあげられる。
→マーケティング上の支援よりは金づるを探すことにアイデアを使うべき。マーケティングなど、そのあとでいい。
- 感想投稿日 : 2018年12月9日
- 読了日 : 2012年10月27日
- 本棚登録日 : 2018年12月9日
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