知的生産の技術 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (1969年7月21日発売)
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本棚登録 : 493
感想 : 38
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- 「Take Notes!」の紹介するツェッテルカステンと梅棹のカード法は精神が共通していると感じる。
- 知的生産の技術に王道はない。安直なものはない。一番大事なことは、それについて考え、実行すること。不断の自己変革・自己訓練が求められる。
- 「発見」をメモする。面白いと感じたことやアイデアを記録する。
- メモは忘れるために書くのだから、他人である未来の自分が分かるようにちゃんとした文章で書かねばならない。
- メモを使うと、自分の限界・浅慮が晒される。その恐怖に打ち克て!
- ノートは継続して初めて効果が出る。習慣になるまで自分の訓練が必要だ。
- 整理整頓の違い。整理は機能の秩序、整頓は形式のみの秩序。整理を実現するには①覚えておけるように体系的に保管場所を決める、②保管するときは必要なときに取り出せるように保管する。
- 人間らしく苛つかず心の平穏を手に入れるために整理するのだ。
- 読書するときは大事な箇所・面白い箇所に線を引きながら読めばいいが、何を記録するかといえば後者だ。読書は著者の考えを正しく理解した上で、自分の思想を育てるために行うからだ。
- 日記は魂の記録でなくて良い。記憶する努力をせず、記録する努力をする。
- 筆が進まないときは考えがまとまっていないときだ。そういうときは、思いつくままに書き出してみて、並び替えたりしながら考えをまとめていくのがよい。→アウトラインの考え方にも似ている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 実用○
感想投稿日 : 2022年1月11日
読了日 : 2022年1月11日
本棚登録日 : 2022年1月11日

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