数年前から「プレバト」というテレビ番組を観ている。
楽しみにしているのは、夏井いつき先生の、俳句の添削コーナー。
見始めた頃はこわい先生だと思っていたのだけれど、今では辛口のユーモアも癖になり。
私には、そう悪くはないなと思われる俳句も、先生に添削されて、アヒルの子が美しい白鳥に変わって飛び立って行くのを見ると心が晴れる。
私は散文人間なのか、俳句の潔さは憧れではあるけれど手が出せない。
読み解き方も分からない。
ただ、響や、目の前にぱっと広がったイメージで好きな句というのは幾つかあるのだが…
そう言ったわけで、俳句集を読むことはなかったのだけれど、365日すべてに違う季語で選ばれた正岡子規の俳句に、夏井先生の短いエッセイが添えられたこの本は、先生に手を引かれて子規の宇宙を旅するがごとく。
風景は、俳人が立ち、あるいは病臥のまま読めば、夏井先生が、さっと美しい書き割りを描いて見せてくれるもの。
時々顔を出すお酒好きの一面にも親しみが湧く。
散文人間ゆえ、長文ご容赦、呵呵。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年9月14日
- 読了日 : 2019年9月14日
- 本棚登録日 : 2019年9月14日
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