新選組の料理人

著者 :
  • 光文社 (2018年5月17日発売)
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感想 : 54
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ふとしたきっかけから新撰組隊士・原田左之助にスカウトされて、新選組の賄い担当になった、菅原鉢四郎。
武士のくせに剣の腕はからきし、しかし、うまい飯を炊く。
彼の目から見た、武士の世の終わりとともに燃え尽きて行く新選組と侍の魂。
彼の身近にいる左之助は、それを映す鏡でもあった。

面白く読めたけれど、なんとなく薄味でシオタラ~ン。
出汁が効いているのだろうか?
新選組や幕末のことをある程度知っていないと、歴史的描写の部分はさらっと流してしまうだろう。
頭の中の、今までに読んだ他の歴史小説とか大河ドラマの引き出しを開けていろいろ引っ張り出してみました。
その割に、料理の存在が効いているわけでもないし…
そういえば、今まで新選組の隊士の食のことを考えたことがなかったなあ、とわくわくしながら手に取ったのですが、そういう意味では期待外れでした。
視点もあちこちに飛んでいる気がします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年7月28日
読了日 : 2018年7月28日
本棚登録日 : 2018年7月28日

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