読んでタイトルの通り、今にも絶滅しそうな俳句の季語を紹介する本。
懐かしき日本の日常風景や伝統行事がたくさん載っていそうだな、と読んだ通りであった。
特に「正月」の項には個人的に惹かれる物多し。
しかし、中には珍妙なものも、先生も内心「いらんわい」と思っているだろうものもあり、そこはかとなくおかしい。
とはいえ、「ああ、はかなく消え去りゆく古き良き日本、やまとしうるわし…」と詠嘆するのが目的ではなく、役目を終えて引退しようとしている季語の尻を叩いて働かせるための本である。
『絶滅寸前季語保存委員会』を結成し、ネットやラジオで、絶滅危惧種の季語を使った俳句の投稿を募り、夏井先生自身も必ず一句詠む。
下手も上手いも並ぶのが面白く、エッセイ部分の知識の豊富さ、語りの面白さも、読み応え十分!
なお、これは続編。
自分は古い人間故、それ知ってる!というものも結構あるが、若い人たちの反応も知りたいものだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年12月6日
- 読了日 : 2019年12月6日
- 本棚登録日 : 2019年12月6日
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