「食堂のおばちゃん」シリーズ第8弾。良いペース。
姑の一子(いちこ)と嫁の二三(ふみ)が営む「はじめ食堂」の物語。
前作、第7弾で、従業員の赤目万里(あかめばんり)が調理師試験に合格した。
万里の巣立ちを遠く視野に入れながらも、毎日のお客さんに美味しいものを出して季節は進んでいく。
今回のメインテーマは、常連・辰波康平(たつなみこうへい)の婚活、謎解きは少なめ。
四十路を迎えた息子の独身は、家業の酒屋にとっても大問題、とテンパった両親が代理婚活に踏み切るなど、現代が抱えた問題に迫る。
常連の中からカップル誕生するか!?と興味津々。
しかし、人生には良いことも悪いことも起きる。
長年連れ添ってきた読者にも予期せぬ展開?
作者が経験の中で感じたことが今までも語られてきた。
一人で死んだら孤独死?可哀相?
それは違う。
人は誰も一人で死ぬ。
命が終わるまで自由であったこと、好きなことをしてきたこと、それがあったなら、人生の最期もお祭りだ。
そして…オムライスは好きな人と、楽しく半分こするもの?
今回はコロナ禍の影響を描くことも避けては通れない。
おなじみの登場人物たちも、それぞれに頑張って乗り切って来た様が描かれている。
第一話 菜の花と婚活
第二話 牡蠣よ、さらば
第三話 いつも心に豆ご飯
第四話 椿油で縁結び
第五話 あなたとオムライス
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月8日
- 読了日 : 2020年10月8日
- 本棚登録日 : 2020年10月8日
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