青蛙堂鬼談 - 岡本綺堂読物集二 (中公文庫 お 78-2 岡本綺堂読物集 2)

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  • 中央公論新社 (2012年10月23日発売)
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感想 : 28
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一言でいうと、やはり、「語りの妙」。
題名にもなっている「青蛙堂」の由来が中国の志怪小説によるという。それがまた、単なる翻案ではなく、オリジナリティにあふれ、とてもおもしろい。読んでいると、ついつい先が読みたくなる。
印象に残ったのは「一本足の女」「笛塚」「龍馬の池」。
綺堂の作る小説は、(元々の話)→作品(語り手による語りの構造、内容)→上演劇(の台本)というサイクルの中にあり、まさに「談」なのだ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年4月5日
読了日 : 2014年4月5日
本棚登録日 : 2014年4月5日

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