2010年のヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。
ソフィア・コッポラ監督自身のの幼少時代の思い出から
着想を得た映画らしいが、秀作。
近作の『ブリングリング』より質が高い。
彼女の作品の真骨頂であるメタファーが存分に発揮されている。
特に印象深いシーンは、冒頭数分間、定点カメラで
主人公である売れっ子俳優が自家用車の高級スポーツカーで
ただひたすらに同じコースを回り続ける様子をおさめたシーン。
これは彼のルーティン化された退屈で空虚な日常を
メタファーを用いて表現したもので、
その行き着く先は、エンディングにおける
メタファー的な彼のドライビングシーンで完成される。
そしてダコタファニングの妹、エルファニングは可愛い。
全く作風の違うタランティーノが審査員長として絶賛して
金獅子賞を与えたらしくて逆に彼を見直した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2014年1月5日
- 読了日 : 2014年1月4日
- 本棚登録日 : 2014年2月22日
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