前半は興味深い知見や思想ばかりでどこもかしこも書き覚えていたいとラインを引きまくり行っては戻りと何度も読み返しつつ、余りに人間の深淵な自意識を赤裸々に暴き出している毒気にやられてなかなか先へ進みづらかったが後半は一気に読んだ。
こじらせっぷりに共感して痛さを覚え、度を過ぎた成れの果てに苦笑し、リーザとの出会いと再会のあの一連の流れにやられた。ドストエフスキーの真骨頂とも言える白熱した心理描写と長広舌に圧倒され感極まるほど熱くなった。素晴らしい。面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
kindle
- 感想投稿日 : 2024年2月7日
- 読了日 : 2019年12月7日
- 本棚登録日 : 2024年2月7日
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