クラーク短編めちゃくちゃ面白い!勝手に長編が魅力の作家だと思いこんでたのでビックリ!
「コマーレのライオン」ユートピア小説の一種だった。思わず出会えて嬉しい!殿堂SF映画の元ネタ!?短編でユートピアを表現するとしてこれ以上のシンプルさはないだろうと感心するアイデアなうえ、ドラマ展開とそのアイデアの使い方がまた秀逸。
「守護天使」「幼年期の終わり」のプロトタイプじゃん!好きなところを再読した気分で良かった。
「時の矢」これもいい。オチが秀逸。低予算で映像化できそう。面白い。
「海にいたる道」まさか!こんなところでツボな作品に出会うとは。幸福ながらも平凡な日常か、何者かになるための道を進むかの選択をSFで描く。数万年単位の途方も無い未来が舞台であるところも刺激的。「都市と星」を彷彿としつつ、社会の共同体としての人間の根本的な欲望を盛り込んでいて良かった。
「かくれんぼ」だけはピンとこなかったけど他の作品はどれも似か寄らず多種多彩で魅力的だった。
解説も良かった。クラークが影響を受けたステープルドン知らなかったのでチェック!読みたい。古典過ぎて避けてきていたH.Gウェルズも読みたくなった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
DMM
- 感想投稿日 : 2024年2月9日
- 読了日 : 2022年2月7日
- 本棚登録日 : 2024年2月9日
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