ニーチェの本には手が出ないけど、思わず「ツァラトゥストラはかく語りき」を読んでみたくなる。自分の人生を肯定できるか…。自由という不安の真っ只中に放り出された現代人には宗教的なものに回帰する必要があるのではないかと素人考えに思っていたが、すでに120年前にニーチェが示唆していたのですね。そう、神は死んだのだから、依拠できるものは自分で探さねばならないのだ。
ちなみに「私が大切にしてきたものは何だったかな、どんなことが自分にとって喜びだったかな」と問いかけて悦びを見出し、その悦びを得るためであれば永遠回帰を受け入れる…この部分は「ほぼ日」の就職論っぽく、「ルサンチマンなんか関係なく常にクリエイティブに生きようとする力強い存在」である超人は、ビジネスモデルとして参考書に取り上げられそうなスタンフォード的存在として読み取れる。ツァラトゥストラって、学問のすすめとならんでビジネススクールの教科書になるのでは?
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- 感想投稿日 : 2014年9月16日
- 読了日 : 2014年9月16日
- 本棚登録日 : 2014年9月16日
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