新装版 海狼伝 (文春文庫) (文春文庫 し 5-29)

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  • 文藝春秋 (2015年12月4日発売)
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対馬で小舟に乗って海人を輸送する日々を送っていた笛太郎。朝鮮から帰ってきた宣略将軍、金崎加兵衛と会ったことで海賊となる。村上海賊が護衛する商船を襲うも返り討ちに会い笛太郎、雷三郎は能島村上海賊に捕まり能島小金吾に引き取られ海賊として働く。小金吾が自身の金で黄金丸という船を作り最後対馬の宣略将軍と戦い小金吾は死ぬも青龍船を破壊し勝利する。最後の海戦は読み応えのある戦いで、宣略将軍が船とともに沈む際に笛太郎が自分に変わって悪行を重ね悩み苦しむというセリフはこの話を通して海賊の悪行に不審を抱いていた笛太郎が同じ道を辿ってしまうのではないかと考えさせられる。対馬や瀬戸内の地理にそこまで詳しくないので地図を見ながら読んだ方が良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年7月21日
読了日 : 2023年7月21日
本棚登録日 : 2023年7月18日

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