冒頭「マニュアルの本来の目的は、「作業に携わる読み手が、自分の要望に応じて、正しく状況を判断し、間違えずに操作ができるようにするため、情報を与えること」と言える。
末尾「しかし、ルールよりも経験医基づいて判断するのが人間であり、自分の口から声に出して言わないと、差異に気が付かないものだ。」
マニュアルとはかくあるべし、エラーを防ぐ仕事はかくあるべしという本。
最近、自分の職場は若い人が増えて彼らにどんどん仕事を覚えてもらいたい、今後は彼らにマニュアルとかを作ってもらいたいと思っている。そういうときに参考にしたい。
A4一枚におさめること、チャーチルの言葉、フローチャートから早見表へ、ダブルチェック廃止などなど。
ダブルチェックは全くダメとは思わないけど、盲信している人も多いから、冷静に考えたい。無駄にやってもまさに人と時間の無駄。フローチャートは全部早見表になるものだろうか?流れが分かりやすいという点でフローチャートの良い点もあると思うけど。早見表にできればアンチョコとしてはいいんだろうな。
単なる文章術とかのノウハウにとどまらず、作業の意味論や人間の特性などにも踏み込み、ミスに関するあらゆる事柄を横断的に扱っていると言える。職場の人にも紹介したい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2020年
- 感想投稿日 : 2020年1月31日
- 読了日 : 2020年1月30日
- 本棚登録日 : 2019年11月4日
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