「孫子の兵法」がわかる本

著者 :
  • 三笠書房 (2004年5月1日発売)
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本棚登録 : 199
感想 : 22
4

著者は中国文学の第一人者と。ビジネス誌への掲載も多い。
多くの名将達が愛読し活用してきた兵法書の古典「孫子」は、戦いの場面だけでなく、経営戦略や人間社会を生きる指針としても役立つと説く。
現代にも通じそうな、孫子の記述をピックアップし解説。個人的に面白いと感じたところは著者が現代の我々の性質と対比しているところ。例えば失敗の原因として1.調査不足、2.希望的観測、3.思い込みを上げているが、これは**% がふさOKならばGOという、現代のスピード重視とも相反する部分でもある。
また「迂直の計」の項目。この方法はあえて遠回りして相手を油断させて実を取る兵法だが、行き詰まったときに直線的な強行突破をしがちな行動パターンに警鐘を唱える。
良書です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2018年9月10日
読了日 : 2018年9月10日
本棚登録日 : 2018年9月10日

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