構成が見事。
美人OLの殺人事件が発生。
すべて、事件の関係者が記者の取材に答える形の
「ひとり語り」で進行する。
巻末に関連資料として、取材をもとにした週刊誌記事、
記者や関係者のSNSやり取りが掲載されている。
「ひとり語り」なので、描写は削ぎ落され、
グイグイ読み進めることができる。
記事やSNSが暴走することの怖さを感じるし、
女性ならではの心の動きも浮き彫りになって
(これは女性作家でないと書けないのでは……?)、
単純に楽しめた。
ある書評には「イヤミス度の高い作品」と紹介されていたが、
それほど嫌な気持ちにもならなかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年5月20日
- 読了日 : 2019年5月19日
- 本棚登録日 : 2019年5月19日
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