白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2014年2月25日発売)
3.30
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本棚登録 : 1002
感想 : 43
4

構成が見事。
美人OLの殺人事件が発生。
すべて、事件の関係者が記者の取材に答える形の
「ひとり語り」で進行する。
巻末に関連資料として、取材をもとにした週刊誌記事、
記者や関係者のSNSやり取りが掲載されている。

「ひとり語り」なので、描写は削ぎ落され、
グイグイ読み進めることができる。

記事やSNSが暴走することの怖さを感じるし、
女性ならではの心の動きも浮き彫りになって
(これは女性作家でないと書けないのでは……?)、
単純に楽しめた。

ある書評には「イヤミス度の高い作品」と紹介されていたが、
それほど嫌な気持ちにもならなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年5月20日
読了日 : 2019年5月19日
本棚登録日 : 2019年5月19日

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