言語に関するこぼれ話は大好きで、中でも黒田先生の語り口は本当に好き。初めてロシア語をやろうと思ったときテレビ講座で講師をしていたのが黒田先生。残念ながらロシア語はその時から大して進歩してないけれど、この本の第二章を読んで笑えるぐらいには雰囲気はつかめてるのがちょっと嬉しい。第三章は米原万里のエッセイやゼミの先生(元通訳)の雑談を思い出すような内容で、楽しくて楽しくて仕方ない。
「おわりに」で、今の外国語学習の状況にもついて書かれているけれど、純粋に効率を求める学習方法ってつまんないと私も思う。興味を持ったらいくらでも勉強するんだから、外国語教師(といわず教員全般)には、興味を持つ・持ち続けるきっかけを提供して欲しいと思ったりする。そういう点では、この本は決して、黒田先生が仰るような『役に立たない本』じゃない、はず。
この本の唯一の欠点。高い。読者層が限られてるのは分かるけどさぁ…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
語学
- 感想投稿日 : 2011年9月24日
- 読了日 : 2011年9月20日
- 本棚登録日 : 2011年9月14日
みんなの感想をみる