家出をした小学生クローディアとジェイミーの姉弟が、メトロポリタン美術館に寝泊りをするうちに、天使の像についてのある謎に気づき、それを解くための冒険をするというお話です。冒険とは言っても、都会的で、会話も洗練されていて素敵な感じです。大貫妙子の「メトロポリタン・ミュージアム」の題材となったそうですね。雰囲気がよくあっています。
ポイントになっているのは「違った自分になりたい」という願望であって、当初の計画もそのためなのですが、それとは違う方法も終盤に示されます。この方法がなんとも知的で素敵な大人の女性っぽい雰囲気を持っていることも、本書の魅力の一つではないでしょうか。やっぱり女の子や女性に勧めたいなと思いますね。その点で、秘密なんてまだありそうに思えないうちの娘(4年生)にはちょっと早かったかと思いました。
かけ言葉を使った洗練された会話と文体のために致し方ない部分もだいぶあるのですが、私はこの訳は好きにはなれませんでした。どうも不自然に感じる部分が多くありました。ジェイミーがよく言う「ぼろっちい」は原著ではなんだったんだろう?今度、原著を読んでみようと思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年2月2日
- 読了日 : 2014年2月2日
- 本棚登録日 : 2014年2月2日
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