面白いです。珍しく作家買いしている作者さんなのですが、台詞まわしがほんとに上手くてテンポがいい。ギャグとも言い切れないのにBLで笑える楽しさがあります。
『くいもの処 明楽』
鳥原かっこいい。鳥原が大好きです。ヤマシタトモコ作品の中で一番好きなキャラかもしれない。
そこまで好き!っていうほど好きな受けでもカップリングでもないのですが、鳥原と明楽、牧さんやらのキャラ同士のやりとりがおもしろいです。
現実でもありそうって思える話。ノーマルな性指向の男性がそうそうホモになるわけねぇ…とは思うのですが、そこはかとなくリアリティを感じてしまう。明楽のモノローグの「27のおれは多分あいつを選ばない」ってのが余計に現実的で説得力がありすぎる。
BLって受け至上主義の傾向で、受けが攻めに溺愛されてる話が多いと思うのですが、ヤマシタさんは溺愛の描き方が絶妙だなって思いました。
ゆっくり関係が発展して、継続していくのがいいです。よくもわるくもヤマシタさんの作品には両想いになってハピエンという展開があまり無いので日常会話も楽しめます。
あと、牧さんも好きでした。関係ないですが、牧さんってガチゲイのバリタチって感じの人に好かれそう(笑)
『フォギー・シーン』
先生!ラブ!番外編とかで井西先生(が受け)の話を描いてくれないだろうか。
設定とかモノローグとか展開とか結末とか、個人的にあーヤマシタトモコ作品!って思います。
友達を好きになったゲイっていう王道の設定ですが、叶わないにしろありがちな展開にはならないのがすごい。ヤマシタ先生の描かれる途方もない話はほんとに秀逸。
『リバーサイド・ムーンライト』
デブ受けに萌えるという新境地(笑)
基本的に見た目うつくしいホモが好きなのですが、さらっとフツーに読めちゃうヤマシタトモコマジック。
- 感想投稿日 : 2011年5月6日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年5月5日
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