車谷長吉さんって人は、書くこと語ることでしか生きるバランスを保てなかったんかなぁと思った。不器用というよりは生きるのが下手。
精一杯の人生に、この本の作者で詩人の高橋順子さんが、一緒に走ってくれて、幸せな有難い生を全うしたんだろう。素晴らしい小説を書きあげたことよりも、心の底から甘えられる奥さんを掴んだことのほうが、むしろ彼の人生としては尊く喜ぶべき出来事であるような気さえした。
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- 感想投稿日 : 2023年1月11日
- 本棚登録日 : 2023年1月11日
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