ケルベロスの肖像

著者 :
  • 宝島社 (2012年7月6日発売)
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本棚登録 : 2440
感想 : 357
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高階院長が裏の主役。やっぱり続編にもマコリンと腹黒狸がいないと寂しいかも。
大風呂敷広げた割には、大人しく閉じた感じもしたがアクション映画じゃないのでこれでいい。

海棠さんの作品は、頭のいい人の考え方や成り上がり方が書いてあった気がした。多分、面白くするための脚色もあるんだろうけど。私は下町の女なので、初めから上にいる人たちの考え方、とらえ方の違いが新鮮でした。やり過ごし方も面白い。
登場人物達が余裕があり、情熱があって面白かった。

途中で、医師格好いいと思ったけど、ラジオで医師狙いの女性=権力と寝たいだけじゃないかというの考えもある事を知って、一理あると思った。上流階級とか医師とか一つの枠組みで全体を決めつけるのは良くない。人間として魅力的な方もいるのだと思う。階級とか関係なく、私は人の本質をまだ見抜けていないなと反省致しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年9月7日
読了日 : 2014年9月7日
本棚登録日 : 2014年9月7日

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