S.クーンツのシリーズであるが、ちょっと異なる趣きとなっている。それは、本作品が軍事というより国内問題にテーマを求めているからであり、軍人である主人公が何故かその解決にあたり奮闘するところにある。ストーリーは、アメリカの病巣である麻薬シンジケートが腕利きのスナイパーにより、大統領を含む政府の要人を次々に暗殺する。無政府状態直前のなかでシンジケートとのギリギリの攻防戦が描かれるというものであるが、さすがストーリーテラーのS.クーンツは、この違和感などものともせず物語を前進させる。あっぱれである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
軍事スリラー
- 感想投稿日 : 2013年3月31日
- 読了日 : 2013年1月31日
- 本棚登録日 : 2013年3月31日
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