勉強法の科学-心理学から学習を探る (岩波科学ライブラリー)

著者 :
  • 岩波書店 (2013年8月6日発売)
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本棚登録 : 55
感想 : 2
4

教育心理学の世界で著名な市川先生の著書。
内容も簡潔にまとめられていて、読みやすかった。
エビングハウスの忘却理論のような話や、スキーマのような一般的常識的なプロトコルの話を書き下しおり、なるほどなと感じた。
知識のトップダウン処理とボトムアップ処理における内容も気になったポイント。
学習動機の2要因モデルは今後も使えそう。多次元の要素を二次元上にうまくマッピングしている。

◆目次
1 どうすればよく覚えられるか(一度に思い浮かべられる量を測る―メモリースパン
「くり返し」の効果と限界―記憶の貯蔵庫モデル ほか)
2 知識はどうとりこまれ、使われるか(情報をとりこむ―上からと下からと
言語から命題的表現へ ほか)
3 いかにして問題を解くか(問題理解と解法探索―数学文章題を例に
文章理解も問題解決―英文解釈を例に ほか)
4 やる気の出るとき、出ないとき(外からのやる気、内からのやる気―内発と外発
なんで勉強するの?―学習動機の2要因モデル ほか)
高校生との質疑応答(スキーマを意識的に言語化する
経験を一般化して表現する―レポートの大切さ ほか)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 雑学
感想投稿日 : 2020年5月6日
読了日 : 2020年5月6日
本棚登録日 : 2020年4月27日

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