ときどきベトナム戦争に関する本を読むのだけれど、これもその一冊。
「NAM」でも十分だと思っていたのだけれども、そうではなかった。
この一冊を少し読み始めて、そう思った。
これは、腹の割かれた死体(ベトナム人の解放戦線兵士)を囲んでベトナム人(政府軍)の兵士が立ち尽くす写真に「敵兵の肝臓を生で食べると戦死しないと言われている」旨の説明がされた写真を見たときに感じたことだ。
これまで知っていたベトナム関係の本に対する見方も変わった。
ティム・オブライエンの小説について、作中の逸話について明らかに創作と思われるカ所(例えば、彼女を連れてきたらグリーンベレーになってしまった的な話)、またどうして小説という創作によってしかベトナム戦争を伝えられないと考えているのか、が突然はっきり感じられたのだった。
(この感覚があっているか間違っているかはさておいて)
また、これまでおっくうで確認していなかったベトナム戦争の経緯についても、コンパクトにまとめられているので、読む気になったし、よく読んだら理解できた。良かった。
読書状況:いま読んでる
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- 感想投稿日 : 2012年7月18日
- 本棚登録日 : 2012年7月18日
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