絵に描いた悪魔 (角川文庫 赤 541-9)

  • KADOKAWA (1986年2月1日発売)
2.63
  • (0)
  • (1)
  • (4)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 34
感想 : 4
3

前作『指に傷のある女』の時とは異なって今回は平常心で読書に没頭できた。従ってこれは真っ当な評価である。

プロットはいい、というより水準レヴェルである。ただ、登場人物が今一つ抜き出てなかった。各々の描き分けられ方は確かに上手く成されているが、どうもステレオタイプに留まっている感がある。
やはり結局小説を生かすのはあくまでその中の登場人物であり、たった一人の個性的な人物が脇役であっても、そこにいれば、忘れ得ぬ一編となるのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ&エンタテインメント(海外)
感想投稿日 : 2018年8月9日
読了日 : 2018年8月9日
本棚登録日 : 2018年8月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする