流石に改訂完全版とは云え、3回目ともなると初めて読んだ時の感動、衝撃は薄められて胸に飛び込んでくる。しかし、何度読んでも胸に残るものは確かに、在る。
今回特に想ったのは、人を計算された駒のように扱う本格に対し、島田氏なりにアンチテーゼを示したかったのではないかという事。それは石岡が御手洗から真相を明かされても頑なに否定した一節に表れているように思える。
女(ひと)が男(ひと)を愛した、その本統の気持ちは計算などでは生まれない黄金でありたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ&エンタテインメント(国内)
- 感想投稿日 : 2018年10月24日
- 読了日 : 2018年10月24日
- 本棚登録日 : 2018年10月24日
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