(上巻からの続き)
しかし、私は今回求めたのは“切れ味”だった。
前作『推定無罪』に四ツ星を付けさせる原動力となったスターンの、弁護士としてのそれ、物語としてのそれである。
ディクスンの、スターンに対する羨望は中盤で判った。だからその点では胸を打つものは無かった。
ただ、解説の北上次郎の云うように、私が初老の域に達した時に本書を読み返せばまた全く違った感慨を抱き、採点も(良い方向に)変わるであろうことは想像に難くない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ&エンタテインメント(海外)
- 感想投稿日 : 2019年2月15日
- 読了日 : 2019年2月15日
- 本棚登録日 : 2019年2月15日
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