さまざまな物質や事象の測定と分析の技術を、ショート・エッセイ集にして紹介した本。計測機器メーカーのホームページに掲載された広告用文章のようだが、日常的なものから最先端の技術まで、50個近い文章が文章が収められている。単に、測定技術に仕組みを説明するだけではなく、測定対象そのもの解説に重きをおいた書き方なのが良い。例えば、pH測定の話題では、水素イオンの働きな応用なんかも簡単に触れてくれる。印象的なのは最終章で、技術が発達しても、人間には敵わないという事実。5感に相当するセンサー類を、人間一人分のサイズにまとめ上げるのは大変な事らしいし、「ビカビカ感」や「まったり感」という類の量は、まだまだ測れない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新書 理数系
- 感想投稿日 : 2011年11月5日
- 読了日 : 2011年11月5日
- 本棚登録日 : 2011年10月10日
みんなの感想をみる