カラクテール 下: 当世風俗誌 (岩波文庫 赤 516-3)

  • 岩波書店 (1953年6月15日発売)
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『性格論』邦訳第三分冊。流行、習慣、説教壇、リベルタンがテーマとなるが、本分冊では全体としてブリュイエールの宗教観が提示されている。さらにいえば、見かけを取り繕うばかりの宗教者に対して、真の信仰――それは華美に流れない単純な、使徒たちを理想とするものだとされる――とは何であるかを示し、そして神に対して否定的ないし無関心な「強き精神」すなわちリベルタンに対して信仰の重要性を説くことに力点が置かれている。最後部で展開される神の存在証明――約言すれば「我考える、故に神あり」――は、ブリュイエールもまた「幾何学の精神」と「繊細の精神」の持ち主であったことを示している。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年1月12日
読了日 : 2016年1月12日
本棚登録日 : 2016年1月12日

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