三匹のおっさん ふたたび

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年3月28日発売)
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感想 : 917
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2017(H29)10.21読了

『三匹のおっさん』を読み終えて、すぐに飛びつく。
清一の嫁の話から始まる、痛快な勧善懲悪物語だが、有川作品の好きなところは、根っからの悪人が出でこないところ。理想主義的ではあるが、読者としては、どこかでほっとできる。
その意味で、湊かなえとはベクトルの違う面白さを紡げる人だな、有川浩は。

この作品は、おっさんたちの活躍を描きつつ、彼らを取り巻く人々の成長物語でもあるのだが、最後の最後で、「思わぬ人」の成長に触れ、ニヤッとし、なんか元気になって読み終えることができた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 有川浩
感想投稿日 : 2017年10月27日
読了日 : 2017年10月23日
本棚登録日 : 2017年10月16日

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