「霊性」とはなにか。鈴木大拙、柳宗悦、井筒俊彦などの近代日本の哲人たちが思想の核としたこの言葉の軌跡をたどり、いのちの根源の働きを探ろうとした一冊。最終章ではハンセン病運動の中核的存在であった詩人・谺雄二氏の熾烈な詩と言葉を読みとき、同志の魂のために透徹した無私の精神で闘い続けた生涯を、近代日本霊性史の重要な特異点として位置づけた。気鋭の批評家として注目される筆者の若松英輔氏は、様々なメディアを通して、積極的にハンセン病に関する発言をしている。
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- 感想投稿日 : 2015年11月17日
- 本棚登録日 : 2015年11月4日
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