友人に勧めてもらった本。確かに大河少女小説だった。
本当に“身ひとつ”で哈爾濱に売られてきた少女フミが、大陸一の女郎を夢見て強くたくましく生きていく。
謎めいた大人の男と、華族のボンボンのどっちをフミは選ぶの?という少女小説的な展開もありつつ、歴史的な背景や女郎屋の生活、女の友情などがしっかり描かれていて読みごたえがあった。
個人的にはこれは今まで後ろを振り返ることがなかったフミが「後悔を知る」お話だと思ったりした。選んだ未来と、選ばなかった未来。
後悔を知って、それをも糧にしてより高く跳ぼうとする物語。
続きも読みたいと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国内
- 感想投稿日 : 2012年11月21日
- 読了日 : 2012年11月21日
- 本棚登録日 : 2012年11月2日
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