小説の分野でいろんな賞がある中、この作品が全国の書店員がいちばん売りたい本として「本屋大賞」を受賞した、というのはとても大きな意味を持っているように感じます。
本を書く人、売る人、作る人、読む人…本を取り巻くあらゆる人や物事を、丸ごと物語として形にしたような「本好き讃歌」といえる作品だな、と。
個人的には、全く本を読まない人間だった警察署長のランビアーズが、主人公のA・Jの影響で読書に目覚めてからの以下のセリフに共感を覚えました。
「おれは、本のことを話すのが好きな人間と本について話すのが好きだ。おれは紙が好きだ。紙の感触が好きだ、ズボンの尻ポケットに入ってる本の感触が好きだ。新しい本の匂いも好きなんだ」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月7日
- 読了日 : 2023年1月7日
- 本棚登録日 : 2022年12月31日
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