ブランコ乗りのサン=テグジュペリ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2015年12月23日発売)
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本棚登録 : 388
感想 : 35
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人食い3部作から読み始めたので、全く毛色の違ったお話でまず驚きました。それでもやはり、この方の作品はどこかしら欠陥を持った少女たちが逞しく生きる姿を美しく描いていてとても読んでいて勇気をもらいます。今回特に素敵だなと思ったのが、サーカスの役職にそれぞれ有名な作家の名前が肩書きとしてつくとろです。サン・テグジュペリは私も大好きで、そのせいもあって読み始めたのですが、ブランコ乗りと飛行士であった彼の名前とがこのようにリンクするとは思っていませんでした。歌姫についても然り。私はまだカフカやチャペックの作品を知らないので、読んでみてから改めてこの作品を読み直したいと思いました。紅玉さんの知識の深さと、それを開けっぴろげにせず登場人物の背景に持ってくる書き方にとても好感を覚えるステキな作品です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年12月3日
読了日 : 2018年12月2日
本棚登録日 : 2018年1月18日

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