「告げ口心臓」
現実と酷似した夢を見る。
自分がやっていなくとも見た事のある様な事件がタイミングよく発生したら、知らぬ内に自分がしてしまったのかもしれないと思いそうだな。
姉に手をかけた時点で父親が違う行動を取っていたら、こんな事件は起きず被害にあう人はいなかったろうにな。
「啼く女」
写真に映る過去に追放された者。
母親は彼女を責めたが、その性格を作り上げ人の思いを上手く理解出来なくしたのは両親のせいでもある事は自覚しているのだろうか。
彼女は自分なりに周りと上手くやろうとしていたが、それが上手くいかない事を誰か一人でも理解してくれていたら結果は変わっていたろうな。
「まよい道 まどい道」
幼い頃体験した思い出が今。
両親は彼の無事を思い感謝するので無く、彼に非があるように責め立てたのはどう考えても怒る相手を間違えてるような気がするな。
子供の頃体験した怖い思い出というのは悪い意味で心に強く残り、尚且つ嫌な部分だけが印象深く残るから大人になってから苦しむのだろうな。
「姥捨山奇譚」
共感して憑いてきてしまったのは。
ここまで自分勝手な事ばかり言い、自分の世界と同じ場所に居させようとする親というのは少なくないだろうが何か可笑しいと気付けただけ彼は良かったろうな。
実在した話なのか作り話なのかは分からないが、使えなくなったから捨てるというのは色々理由があろうとしてはならない事なのにな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
櫛木理宇
- 感想投稿日 : 2019年6月12日
- 読了日 : 2019年6月12日
- 本棚登録日 : 2019年6月12日
みんなの感想をみる