からくさ図書館来客簿 第二集 ~冥官・小野篁と陽春の道なしたち~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2014年3月25日発売)
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感想 : 35

「リボンと人力車」
無理をして身体を壊してしまう前に。
ただ相手に見えるだけで、伝えたい事が何も伝わらない状態というのはとても歯痒いだろうな。
自分の身体の事は自分にしか分からないのだから、もっと大切にしなければな…。

「小猿の宝物」
咄嗟に投げ入れた瓶の行方は。
大切な物だったからこそ、その後の状態や居場所が気になったのだろうな。
陰口を言われるのも嫌だが、あれだけの事を目の前で言われるのは中々にキツイものだろうな。

「瑞垣」
花入れを燃やしてほしい。
自分が納得のいっていない物だったからこそ、いつまで経っても心残りだったのだろうな。
内容が内容なだけに、本当に信頼できる人以外には話さない方がいいのだろうな…。

「鳥めずる若君」
千四百年分の記録を。
長年みてきた景色をこうも容易く思い出せるのは、それだけ気にかけて見ていたからなのだろうか。
変わっていく時代と共に消えていく生物を見ていくというのは、どんな気持ちだったのだろう…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仲町六絵
感想投稿日 : 2017年10月5日
読了日 : 2017年10月13日
本棚登録日 : 2017年9月29日

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