絶対城先輩の妖怪学講座 五 (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年10月25日発売)
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感想 : 19

「河童」
全国の川や沼に伝わる妖怪。
馬を川に引きずり込んだり、泳いでる人間を襲って尻子玉を奪ったりするお馴染みの行動様式がある。
人の想像が相まって今知る河童の姿が出来たと考えると、人間の想像力の広さには驚かされるな。

「目々連」
廃屋の障子に無数の目が現れるという怪異。
江戸時代の絵師により創作された妖怪であり、伝承などは一切記録されていない。
大人の事情があるとしても、制約を後から変えてまで子供に強制させるのはただ権力を行使しているだけだよな…。

「雪女」
雪の夜や吹雪の日に屋外に現れる、若い女性の姿をした妖怪。
中国地方以北のほぼ全域に伝わる妖怪で、その容姿や行いは地域によって様々である。
吹雪の中あんな状態のものを見たら、誰でも妖怪の類と勘違いしてしまうだろうしとても恐怖だろうな。

「多邇具久」
日本神話において蟾蜍を指す呼び名。
蛙は田の神の使いであり、雨を呼ぶ存在として全国的に信仰されている動物である。
蛙にこんな呼び名があるうえ、こんな神聖な生き物だったとは知らなかったな。

「ひょうすべ」
九州に伝わる川の妖怪。
人間に近い外見的には古いタイプの河童であり、武力でもって河童を統べた役職の名称である。
お互いの利益の為に結んだ約束を、自分たちの利益の為に無茶苦茶な理屈を盾に破るのは良くないよな…。

「雪男」
青森、長野、徳島などに伝わる山の妖怪。
亡くなった彼女はいったい何を調べていたのだろうか…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 峰守ひろかず
感想投稿日 : 2018年1月15日
読了日 : 2018年1月18日
本棚登録日 : 2017年2月17日

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