僕の小規模な奇跡 (メディアワークス文庫 い 1-5)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2011年5月25日発売)
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「二十年前 僕の小規模な奇跡」
人生の最後に告白を。
自分は良くとも周りの目や相手の事を思うのであれば、警察などに連絡しきちんと処理すべきではないだろうか。

「告白美術館」
彼女と初めて交わした言葉は。
せめて何度か会話し親しい仲になってから行動を起こすなら分かるが、突然こんな事を言われたら誰でも引くだろうし断るのでは…。

「カレとカノジョの事情」
決められた条件と曖昧な距離感。
付き合うと言ったにも関わらず、これだけ厳しい条件を提示されたら流石に冷めないのだろうか。

「日常的な運命」
多々ある禁止事項の中考えたプラン。
楽しむ事はNGと言われた中で、デートをする事に意味はあるのだろうか…。

「dayとday」
条件の合間をぬって行われるデート。
あれだけ禁止事項を言い渡していた彼女なのに、何故彼とデートする気になったのだろう。

「描かれた世界の裏面で」
彼女をストーカーしていた者の正体。
他人の物に危害を加えるだけでも危ない人物と分かるはずなのに、何故相手がこれ程の行動に出るまで放置したのだろう。

「Knife×Shoes」
凶器を振り回すストーカーを退治するには。
静かな館内でこれだけ悲鳴や騒ぎを起こしているのに誰一人として現れないとは、警備はどうなっているのだろう…。

「奇跡の行方」
事件解決と共に告げられた契約終了の言葉。
命をかけてまで彼女を守ろうとした彼はただ純粋に彼女の事を想っているだけなのだろうな。

「僕の小規模な鬼籍」
彼の居なくなった世界で聞いた話。
被害者・加害者共に身近な人間だったとしたら、複雑過ぎて中々気持ちの整理が付かないだろうな…。

「そのあと『きみはだれかと恋をする』」
変わり無く過ぎていた日常に訪れた変化。
あんな対応を繰り返されて、よく心が折れる事なく一途に想い続けることが出来たな…。
予告してからの告白というのは、自信があるのかないのかハッキリしないうえ何だか少し狡いような気がするな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 入間人間
感想投稿日 : 2017年8月22日
読了日 : 2017年8月24日
本棚登録日 : 2017年2月16日

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