「見越し」
長野県などに伝わる怪異。
零落し形は変わってしまったが誰もが見た事のある存在である。
原因が分からず怯えている人程、詐欺の格好の餌食はいないだろうな。
「船幽霊」
全国に伝わる怪異。
突如海中から現れる手に柄杓を渡してはならない。
冷淡かもしれないが、環境や生態系を崩さないためにも決められた事以外に勝手な事をしてはならないのでは。
「夜行さん」
徳島県などに伝わる鬼。
よく知る動物の名前が伝わる間に変化し他の伝承と混ざり生まれた存在である。
居るはずがないという思い込みから、怪異の類に結びつけ考え用とするのは珍しい事ではないかもな。
「大百足」
滋賀県や石川県、群馬県などの伝説。
身体を引き千切られようが蠢き続ける兵士たちを百足に例えた伝説である。
現代に存在することはないと思われるが、小さな小さな村であれば村特有の知られていない祭り事があるかもしれないな…。
「大蛇」
人間を一気飲みにするほど巨大な蛇。
海越え波越え時超えて、永久を生きたる蛇の王。
人々の勝手な思惑で捕らえられ傷つけられてきた者の恨みなど相手がどうなろうと晴らし切ることは出来ないのではないだろうか…。
「いくち」
関東から関西にかけて幅広く伝わる妖怪。
実在する生物が妖怪として分類されるが、実態は何か不明である。
滅びたと思われていた生き物が人の手がかからぬ場所でひっそりと生きているというのはあり得る話かもしれないな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
峰守ひろかず
- 感想投稿日 : 2017年6月25日
- 読了日 : 2017年6月27日
- 本棚登録日 : 2017年6月22日
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