「灰色猫とびわジャム」
この先の人生を自由に。
忘れてもらうためには効果的な言葉だと思ったのだろうが、傷つけられたり嫌な想い出ほど覚えているから逆効果になる所だったな。
「黒猫とおらが丼」
散歩に行って出会った。
全てを諦めていたからこそ大切だった物すら簡単にゴミに分別していたのだろうが、帰宅後は少し違う気持ちで整理をできたかもな。
「鯖猫と太巻き祭り寿司」
豹変してしまった姿に。
せっかく提案してくれた相手に伝えるには酷な言葉ばかりではあるが、包み隠さず話していれば可能性に気づくことはできたかもな。
「キジトラ猫と菜の花づくし」
思い描いていた日々を。
二度目の人生を送ることになったとしても、独りきりではなく大切な人と共に過ごせるだけで世界は全く違うものになっただろうな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
高橋由太
- 感想投稿日 : 2022年10月31日
- 読了日 : 2022年10月31日
- 本棚登録日 : 2022年10月31日
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