うっかり表紙に載せられて買ってしまいましたが、買ってよかった(笑)
全編にわたって独りよがりでさみしがりな「私」の生涯を、追いかければ追いかけるほど、なぜか「私」が愛しくなって、その分嫌いになって、なんともいえない読後感。
ぐずぐずと沈み込んでゆく感覚が太宰治ならではなのかなぁ、と思いました。
理不尽でぐずぐずで、退廃してゆくこの感覚は、もっと年を取って読んだらどう感じるんだろう。
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カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2008年8月5日
- 本棚登録日 : 2008年8月5日
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