三毛猫ホームズの追跡 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (1985年10月16日発売)
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感想 : 64
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待ったなしで、次々と殺人事件が起きます。ついには晴美にも魔の手が!
事件のキーポイントになりそうだった女の子が、登場してすぐに殺されてしまいます。えっ、この子何か知ってるはずなのにどうなるの?でもここで終わらないのがミステリというもの。ふふふ……
ホームズの危機を颯爽と救ったジョンという名の黒猫も登場します。ジョンは他の場面でも大切な人を守るために戦います。ジョン、かっこいい。
今回一番かっこよかったのは、この仔だよぉ。
片山刑事の恋も見所の1つとなってるんでしょうね。なかなか切ない体験ばかりです。ちょっと可哀想。晴美にお熱な石津刑事の登場も忘れてはいけまけんね。
とにかくとにかく、これでもかと言うほど人が死んでしまいますが、それは復讐という形の殺人事件でした。片山刑事の犯人に対する態度は実際には許されるものじゃないかもしれないけれど、物語の中ではこれで良かったと思ってます。フィクションの世界では答えは一つじゃなくていいと思うのです。読者の立場でいろいろ考えたらいいんじゃないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学:著者あ行
感想投稿日 : 2018年8月19日
読了日 : 2018年8月19日
本棚登録日 : 2018年8月19日

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コメント 4件

hs19501112さんのコメント
2019/05/16

地球っこさんの本棚を眺めていたら、、、懐かしい絵柄の表紙が!

この作品ではないのですが、『三毛猫ホームズの推理』が、自分が普通の小説(児童



書でなく、という意味)を1冊ちゃんと読みきった生まれて初めての作品でした。

その後、中学時代の前半、部屋の書棚に赤川次郎が10冊以上並んだ記憶が。。

懐かしすぎて思わずコメントしてしまった……失礼しましたm(__)m。

地球っこさんのコメント
2019/05/16

hs19501112さん、おはようございます♪
コメントありがとうございます(*^^*)

わたしも三毛猫シリーズはじめ、赤川さんにハマったのは、hs19501112さんと同じ中学生の頃でした。
コバルト文庫にあった吸血鬼シリーズから
わたしは入った覚えがあります。
青春時代を懐かしく思い出すと、突然読みたくなるのが赤川さんです☆

hs19501112さんのコメント
2019/05/30

コバルト文庫ですか。
つるつるした紙質の表紙のやつですね。
「女子が読むもの」なイメージがありつつも、、、、

「四姉妹探偵団???」のシリーズは読んだ記憶があります。(三姉妹だったりして?)

※高校生くらいのときに連続ドラマ化されたのも、観た記憶があるような・・・。

当時好きだった女優さんが出ていたため毎週楽しみにしていた記憶はあるものの、、、、

それが誰だったのか?
ドラマの内容自体も?

まったく覚えていません(恥)。

地球っこさんのコメント
2019/06/17

hs19501112さん、コメントありがとうございます!
お返事大変遅くなってしまいました。ごめんなさいっ。
赤川さんの小説、ドラマや映画化よくされてますよね。でも私もhs19501112さんと同じく観た記憶があるものの、なかなか中身は思い出せません(^o^;
その点、本は本棚からひょいと出して何度でもすぐに読めるので、モヤモヤがぱっと晴れることもあり何だか安心します。
手放した本を読みたくなったときは、大ショックですけど 笑

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