ようこそ。ドミトリーともきんすへ。
寮母さんのとも子さんと、小さな娘のきん子ちゃんが営む下宿屋さん。そこには、科学の勉強をする学生さんが4人。
日々の暮らしのなかで、とも子さんときん子ちゃん、学生さんたちとが交わす言葉の数々。
それは、美しい詩のようでした。
難しいことは、なにひとつなくて。
あ、そうか。最初から難しいものなんてないのかもしれない。
これってなに?なんて綺麗なんだろう。どうしてこうなるの?
初めは、単純で純粋でまっすぐな気持ちが生まれてのこと。生まれたての気持ちは、まっさら。
そこから、科学者さんたちは難しい道へと自ら飛び込んでいくのでしょう。
このマンガは、科学への入り口とか、伝記ものとか、
なんて言っていいのか分からないんだけれど、そんながっつりリアルな科学じゃなくて、科学へのときめきや憧れを目覚めさせてくれるような、とくとく心打つ感じでした。
わたしは、この寮生さんたちのなかでとくに、雪や氷の研究をしている中谷くんに興味をもちました。
物理学者・中谷宇吉郎は、
「雪は天から送られた手紙である」
と、素敵な言葉をのこしています。
紹介されている『中谷宇吉郎随筆集』読んでみようと思ってます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画・アニメ・雑誌・ノベライズ・コミカライズ・CD
- 感想投稿日 : 2014年12月15日
- 読了日 : 2014年12月15日
- 本棚登録日 : 2014年12月6日
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