読み応えのある物語でした。本当に面白く上下巻一気に読んでしまいました。謎だらけだった上巻からダレることが全くないまま、下巻は驚愕の事実が次から次へと明らかになっていきます。コチラといたしましては陰謀渦巻く平安の闇の底へ振り落とされないように晴明たちにガッチリとついて行くのに精一杯でした(笑)
まぁ、なんと晴明が幼い頃に出くわした百鬼夜行がここに繋がっていったとは。将門を巡る人物たちそれぞれに悲哀や痛み、後悔があり無傷でいられる者は誰ひとりいませんでした。その中にありながら邪悪な男のために泣く博雅の優しさや、将門と切り結ぶ藤太の心意気などなどは闇夜を照らす月のようでした。
そして道満。見物を決めこんでいながら、滝子を助けたりなんかして(本人は面白ければ何でもいいみたいだけど)彼も裏で動いていました。何考えているのかサッパリなお方だけど、何だかやっぱり今回も晴明寄りだったかな♡
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学:著者や行
- 感想投稿日 : 2016年7月1日
- 読了日 : 2016年7月1日
- 本棚登録日 : 2015年10月24日
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