水みたいにさらさらと読んでいたら、ロリコン男によって一気に灰色に塗り替えられた。それまではうっすらと瑞々しいような淡々としているような淡い雰囲気だったのに、急に劇的に変わったことに、痛々しさと書き手の凄さを感じた。そんな風になった後の、何かあったのではないかと思うお父さんの優しさが、柔らかく包み込むようで安心した。大人びているけれど剥き出しな十二歳の有り様が、淡くひりつくようだった。
読書状況:読み終わった
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2016年
- 感想投稿日 : 2018年10月17日
- 読了日 : 2016年1月5日
- 本棚登録日 : 2018年10月17日
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