自分を何度も中年と称す三十八歳の画家の私と、既婚者の恋人や妹や旧友のように会いに来る絶望との日々。金属質な作り物のオブジェみたいにきれいで現実離れして、きっと実写にしたら不倫や人間の有機さが剥き出しになってしまうと思うような文章ならではの壊れ物みたいな緻密さ。格好つけているなあと感じるのに心地好い。
読書状況:読み終わった
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2018年
- 感想投稿日 : 2018年10月14日
- 読了日 : 2018年5月15日
- 本棚登録日 : 2018年10月14日
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